
プランナーのスキルをアップして実力を高めたいな~
・どんなことを勉強すればいいの?
・ゲームプランナーには何が必要なの?
・スキルアップすると給料は増えるの?

こんにちは!
この記事を書いている僕は、ゲーム業界歴20年でゲーム会社の社長をしています。
経歴:プランナー→ディレクター→プロデューサー→社長(起業)
僕は企画職出身で4回の転職経験があり、応募側と採用側の両方を経験しています。
ゲームプランナーとして活躍するために必要なスキルと有利なスキルについて、元ゲームプランナーのゲーム会社社長が経験をもとに解説します。
ゲームプランナーになること自体は難しくありません。
小さいゲーム会社のアルバイトでも、ゲームプランナーで採用されたら、肩書はその日から「ゲームプランナー」です。
ただ、この記事を読んでいる人は、肩書が欲しいわけでなく、「ゲームプランナーとしてゲームを開発して活躍したい」と考えているはずです。
ゲームプランナーの【スキル】が高い人は、面白い・売れるゲームを作れる、効率的に仕事ができるなど、会社や上司からの評価も高く、年収アップや大手ゲーム会社へ転職することができます。
ゲームプランナーとして成長したい人に向けて、必要なスキル・有利なスキルを解説していきます。
- ゲームプランナーに必要なスキル・有利なスキル
- コミュニケーション(必要スキル)
- ゲーム好き(必要スキル)
- Officeソフトの操作(必要スキル)
- アイデア(有利スキル)
- バランス調整(有利スキル)
- Photoshop・Illustratorの操作(有利スキル)
- 伝わる書類作成(有利スキル)
- パソコンの操作スピード(有利スキル)
- 人を楽しませる性格(有利スキル)
- おまけ:スキルの背伸びはしなくてよい
- スキルを高めるには働きながら身につける
- ゲームプランナーで活躍するなら転職が近道
- 転職をするなら転職エージェントの利用をおすすめ
- ゲーム業界に特化した転職エージェント
- クリエイター向けの求人案件が多い転職エージェント
- 業界未経験者向けの多い転職エージェント(男性も登録可)
- プランナーの関連記事
- ゲーム業界未経験の人はこちらを参考に
ゲームプランナーに必要なスキル・有利なスキル
ゲームプランナーの仕事をするにあたり、最低限必要なスキルと身につけると有利なスキルの2種類あります。
コミュニケーション(必要スキル)
仕様書を作るだけでは、ディレクター、デザイナー、プログラマーは仕様の内容を正確に理解してくれません。
たまに、仕様書に細かくびっしり書いて、満足しているプランナーがいますが、ただのバカです。
プログラマー、デザイナーは「仕様の中身」を知りたいのであって、ホワイトボードに書いて説明してくれても、理解できれば十分です。
それに、細かいニュアンスは対面して口頭で説明する方が時間も短縮できてラクなのに、正しく伝わったりします。
また、仕様変更をデザイナーやプログラマーに指示をする場合、相手が怒ったり、不機嫌になったりしやすいので、納得して仕事をしてもらうためにコミュニケーション能力は必要です。
ゲーム好き(必要スキル)
ゲームが好きで、いろんな会社のゲームを研究していないと、ゲーム業界では活躍できません。
ゲームを遊んでいないとゲーム開発ではいろいろな問題が発生します。

話題のマンガ、映画、ドラマなども同様に興味を持ってチェックしないと、ゲームプランナーとして活躍するのは難しいです。
Officeソフトの操作(必要スキル)
パソコンが使える = Officeソフトが使える、というくらい重要です。
Officeソフトとはマイクロソフトが開発・販売しているビジネスソフトで、企画書・仕様書を作ったり、パラメーターなどのデータを作ったりするのに使います。

自宅のパソコンにOfficeソフトがない人は、正規品のOfficeは高いので、低価格のKINGSOFTの「WPS Office」を買うのがオススメです。
エクセル(Excel)
表計算ソフトです。
敵のパラメーター、レベルデザイン、テキストの管理など、プログラムやサーバーで処理をするデータ作成に使います。
会社によっては仕様書の作成にも使います。
ページの大きさの制約がないので、フローチャート(画面遷移図)は作りやすいです。
パワーポイント(Power Point)
プレゼンテーションソフトです。
スライドや紙の印刷に向いているので企画書の作成に使います。
動作も軽いので、仕様書の作成にも使います。
ワード(Word)
文章作成ソフトです。
一般の会社では使いますが、クセが強いのでゲーム会社ではほとんど使っていません。
逆に、ワードを使っている人がいたら、プランナーセンスを疑うくらい使いづらいです。
アイデア(有利スキル)
何が面白いか、どうしたら面白くなるかを思いつくスキルです。
企画書だけでなく、仕様書やデータを作る段階でも、ゲームをさらに面白くするアイデアやゲームシステムを考えつかないと、ゲームプランナーの存在価値はありません。

面白いアイデアを考えられると、年上のプログラマーやデザイナーも一目置いてくれて、仕様変更もスムーズに頼めるようになりますよ。
バランス調整(有利スキル)
敵の強さやステージの難易度を調整する能力です。
簡単過ぎるとすぐに飽きられ、難し過ぎると投げ出されてしまうので、感覚的なスキルです。
ルール作りにも似ていて、「制約を作ることで面白くする」「メリット・デメリットのバランスが釣り合う」などが求められます。

ソーシャルゲームの初回プレイ時のレベルアップとライフがなくなるバランスは、課金率や離脱率に関わるのですごく重要です。
僕はExcelが得意だったので、計算を使ってシミュレーションしていました。
Photoshop・Illustratorの操作(有利スキル)
企画書、仕様書には画面イメージが必要になりますが、基本的にはプランナーが作成します。
企画書の画面イメージは、◯や□の図形機能で描いた絵やネットで拾った写真をのせてもプレゼン相手に伝われば問題ありませんが、見栄えが良い方が面白さをイメージしてもらえて採用率もアップするので、Photoshop・Illustratorでしっかり作る方が有利です。
仕様書も、◯□で描いても相手に伝われば問題ありませんが、ネットで拾った写真を加工した方が簡単で伝わりやすいです。
Adobeのソフトは利用料が高いので、会社で操作に慣れるか、似たような機能がある無料の互換品を自宅で使ってマスターしましょう。

便利な機能もたくさんあるので、ネット検索したり、社内のデザイナー、先輩プランナーに質問してテクニックを身につけると、企画書のグレードや仕事スピードが大幅にアップしていきます。
伝わる書類作成(有利スキル)
伝わる書類を作成するコツは、上手な人のマネをすることです。
わかりやすい仕様書を作れる人がいたら、勉強のために見せてもらいましょう。
社内のプロジェクト関連のファイルに自由にアクセスできたら、積極的にいろいろな人の仕様書を見ると勉強になります。
また、誤字脱字が多かったり、何を言いたいのか日本語が不自由な書類は、ゲームプランナーとしては致命的なハンデです。
文章を注意される人は、ビジネス書、小説、人気ブログなど、文章のプロが書いている活字をたくさん読んで、周りの人に追いついてください。

注意したいのは、「伝わるなら、文章でなく口頭でも良い」「時間をかけない」ということです。
ゲームプランナーは美しい仕様書を書くのではなく、面白いゲームを作るのが仕事です。
パソコンの操作スピード(有利スキル)
仕様を考える時間はなかなか短縮できませんが、エクセルを使うデータ作りでは、コピー&ペーストするだけの単純作業など、ムダに時間を使っていることが意外と多いです。
そんなときには、「関数」と「ショートカットキー」を使えると仕事スピードが5倍以上は早くなり、面倒な作業もラクになります。

VBA(マクロ)はプログラム知識が必要なので難易度は高いですが、これをマスターすると自動処理で仕事がラクになるので、開発メンバーからはすごく感謝されます。
人を楽しませる性格(有利スキル)
私個人がもっとも評価するのはコレです。
自分を犠牲にしてでも妥協せずに面白いゲームを作るには必要だと思っています。
ただし、持ってなくてもゲームプランナーとして稼いでいる人はいるので「有利なスキル」にしました。
おまけ:スキルの背伸びはしなくてよい
ゲームプランナーのスキルを調べてみたら、下記のスキルも書かれていましたが、中途半端に勉強しても効果がほとんどないので、好きで興味があれば勉強する程度で問題ありません。

「マーケティング」と「分析」は専門書を5~10冊くらい読んで、ようやく初級者になれるレベルです。
「プログラム」は、僕はトータル20冊は読んでいるけど、ゲームプランナーの仕事で役に立った実感はありません。
スキルを高めるには働きながら身につける
ゲームプランナーのスキルは独学でも身につけることは可能ですが、もっとも効果的なのは「仕事をしながら身につける」ことです。
独学だと飽きたり、疲れたらやめてしまいますが、仕事だとお金をもらっている以上、真剣に取り組みます。
仕事の場合、会社にお手本になる人がいたり、しかもタダで教えてもらえるメリットがあります。
その結果、独学とは比べ物にならないスピードで身につけることができます。
身につくスキルは会社によって天と地との差がある
当たり前のことですが、会社のスキルは、その会社で働くゲームプランナーのスキルで決まります。
優秀なゲームプランナーがたくさんいたり、完成度の高いゲームを開発したりしている会社には、レベルの高いスキルを保有している人が集まっています
仕事レベルの低い会社だと独学でスキルを身につける必要がありますが、仕事レベルの高い会社では競い合う関係なので、今まで知らないレベルのスキルに触れて身につけることができます。
ゲームプランナーで活躍するなら転職が近道

転職するならどこの会社でも良いわけではなく、「面白い・品質の高いゲームを開発している会社」「成長している会社」を選ぶことが重要です。
上記の会社だと、スキルの高い人たちが集まっているので、ゲームプランナーの実力が加速的にアップします。
しかも、成長している会社は優秀人材が不足しているので、今の年収よりも高くして転職が可能です。
ゲームプランナーの年収アップについては関連記事:ゲームプランナーが年収をアップする方法【ゲーム会社社長が解説】をあわせてご覧ください。
転職をするなら転職エージェントの利用をおすすめ
転職エージェントは登録後、エージェントと面談をして要望を伝えれば、あとはメールで案件を紹介されて、興味を持った会社に応募するだけです。
どの転職エージェント会社も登録は5分程度で終わり、完全無料で利用できるのでこの機会に行動してみましょう。

転職エージェントの担当者の能力・自分との相性を見極めることが転職で成功する秘訣なので、2~3社に同時登録するのが賢い転職方法です。
複数登録する「掛け持ち」について気になる人は、関連記事:転職エージェントは掛け持ちしていいの?【転職で成功するなら必須】をあわせてご覧ください。
ゲーム業界に特化した転職エージェント
ファミキャリ!

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.famitsu.com/career/
ファミキャリ!はゲーム誌「ファミ通」とクリーク・アンド・リバー社が運営している、 ゲーム業界に特化した転職サイトです。
ゲーム業界に精通した専門エージェントが転職をサポートします。

ファミキャリ!の特徴
ゲーム雑誌として知名度のある「ファミ通」の求人サイトということもあり、 大小問わず様々なゲーム会社の求人があります。

転職エージェント会社によっては、ゲーム業界に詳しくない担当者がいます。
ファミキャリ!はゲーム業界に特化した会社なので、同じゲームプランナーの仕事でも、「コンシューマー系の仕様書を作りたい」「ソーシャルゲーム系のイベント運用したい」など、やりたい仕事内容の話などがしやすいです。
クリエイター向けの求人案件が多い転職エージェント
マイナビクリエイター

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://mynavi-creator.jp/
『マイナビクリエイター』はWeb職・ゲーム業界に特化した転職支援(人材紹介)サービスです。

マイナビクリエイターの特徴
・専門性 :Web・ゲーム業界出身のキャリアアドバイザーだからこそ伝えられるポートフォリオの作り方
・マッチング力: Web職・ゲーム業界の求人紹介は量より質!あなただからこそ合う求人を厳選紹介
・満足度:納得いくまで寄り添う専任キャリアアドバイザーの対応力
・業界トップクラスの保有求人数: 求人の選択肢が広いからこそ実現できる異業種への転職

業界未経験者向けの多い転職エージェント(男性も登録可)
CREATIVE VILLAGE

おすすめ度:★★★★★
【公式サイト】https://www.creativevillage.ne.jp/lp/for_woman/
ゲームだけでなく、WEB、映像、広告出版などのクリエイター系の転職エージェントです。
最近では、女性クリエイターの転職支援に力を入れています。

CREATIVE VILLAGEの特徴
・クリエイター・エージェンシーのパイオニアとして、クライアントからの信頼も厚く、 求人数が多い
・クリエイター専門エージェントなので、異業種のクリエイターの仕事の提案が得意
・「今すぐの転職は考えていない」「スキルはあるが業界未経験」という人もサポートしてくれる
プランナーの関連記事
ゲーム業界未経験の人はこちらを参考に
社会人経験のない人でもゲーム会社のプランナーになることはできますが、異業種でゲーム開発に役立つ経験やスキルがあると転職が有利になります。
未経験でもゲーム業界に転職するコツを下記の記事でまとめているのであわせてご覧ください。
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