
こんにちは!
この記事を書いている僕は、ゲーム業界歴20年でゲーム会社の社長をしています。
経歴:プランナー→ディレクター→プロデューサー→社長(起業)
僕は企画職出身で4回の転職経験があり、応募側と採用側の両方を経験しています。

ブラック会社を辞めさせてもらえず悩んでいる人
・退職願を出したのに辞めさせてもらえず困っている
・損害賠償を請求されるから辞めらない
・クビにすると言われて、転職に不利になるか不安
・自分が辞めたら同僚に迷惑がかかって申し訳ない
ブラック企業がなかなか辞めさせてくれない理由や、辞めさせないために言ってくる脅しに対する模範回答をQ&A形式で紹介しています。
この記事を読むと、ブラック企業に騙されたり、脅しに怯えることもなく、法律にのっとって堂々と渡り合えるようになります。
辞めたくても辞めさせてもらえないブラック企業を簡単に辞める方法
労働基準法をちょっとだけ覚えて、「辞めます。これ以上は働きません!」とキッパリ言うだけ
ブラック企業はあなたが労働基準法という法律を知らないのをいいことに、違法行為を承知で、辞めさないように嘘をついたり、脅しているだけなのです。
つまり、ブラック会社問題は「労働基準法を知ってさえいれば、大きな問題にはならない」のです。
ブラック企業の嘘や脅しは、対策通りに進めるだけでも十分ですが、敵(ブラック企業)の実態を知ると安心感が増しますので、ご覧ください。
ブラック企業の実態
ブラック企業に常識が通用しない理由
理由は2パターンあります。
①社長(オーナー)
法律をある程度知っているが、社員は知らないのをいいことに法令違反を承知で強引に押し通します。
②上司(サラリーマン)
法律を知らないので知識が薄く、法令違反の罪悪感がありません。
つまり、労働基準法を知らない人がいるので起きているのです。
ブラック会社は無知な人には強いが、知識と覚悟を持った人には弱い
ブラック企業は、労働基準法の法律を知らない人には強気で脅したりできますが、法律を知っていると労働基準監督署に駆け込まれたり、働くつもりのない人に鎖につないで無理やり働かせることも不可能なので、どうにもならないのです。
ブラック企業は、裁判や警察沙汰にならない範囲で、せいぜい悪あがきするだけです。
ブラック企業でよくある問題の一問一答
有給休暇の利用は労働者の権利なので、退職日をずらさずに消化させないことは違法です。
「有給休暇を全て消化しきった日を退職日にしてくれないなら、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
基本的に有給休暇の買取は請求できませんが、例外的に会社と労働者の双方が合意すれば認められます。
「有給休暇の消化をさせたくない場合、双方が買取に合意すれば認められている。消化も買取も拒否するなら労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
入半年後を基準に、有給休暇は毎年付与されますが2年以内の有給休暇は消えてしまいます。
有給休暇を利用する場合、付与された有給休暇の古い順に消化されますが、悪質な会社は新しい順に消化をして、古い有給休暇が消えるようにごまかすので要注意です。
(計算をして2年以内の分が残っている場合)「法令違反だと思うので、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
就業規則や雇用契約書に記載されていたとしても、法律上は14日前に退職の申し出があれば、会社は拒絶できません。
一般的にも1ヶ月前までに退職の申し出という会社が多いです。
「法令違反だと思うので、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
就業規則や雇用契約書に記載されていたとしても、法律上は14日前に退職の申し出があれば、会社は拒絶できません。
役職手当の高い部長、店長など、急に辞められると業務が止まる場合は、労働基準監督署に相談が必要かもしれませんが、普通のサラリーマンであれば、会社都合の事情で拘束されることはありません。
「法令違反だと思うので、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
退職者にそんな義務は一切ないので無視してください。
ただし、引き継ぎ業務は義務なので、アカウント情報やファイルの保管場所などをテキストにまとめる必要はあるので注意してください。
「法令違反なので、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
人員が不足するのは会社・経営者側の問題であって、労働者には全く責任のない話です。
仮に、あなたが辞めて同僚の負担が大きくなったら、辞めて転職すればいいだけのことなので、あなたがそこまで気にしてもしょうがないです。
ただし、引き継ぎ業務によって、他の同僚の負担度合いが変わるので、できるだけ協力してあげましょう。
「会社の問題であって、私には関係ない。ただし、引き継ぎは協力する」と言いましょう。
就業規則や雇用契約書に書かれて署名しても、法律違反で無効になるので無視してください。
ただし、当たり前のことですが、開発に必要なデータを意図的に削除して開発を遅らせた場合は訴えられるので注意してください。
「法令違反なので、労働基準監督署に相談する」と言いましょう。
一流企業の社長やカリスマゲームクリエイターであっても、ゲーム会社は無数にあるので、業界を干すことは不可能です。
ましてや、ブラック企業の経営者やサラリーマンにそんな権力はありません。
「(笑)」と言いましょう。
「解雇」でも履歴書に書かなければ問題はなく、面接時に解雇理由を話して不自然さがなければ、採用に影響しません。
それどころか、会社都合の「解雇」になると、すぐに失業保険をもらえるので逆にありがたいです。
「はい、自己都合の退社ではなく、解雇でお願いします。」と言いましょう。
あなたの能力とやる気次第なので、実際のところはわかりませんが、わかることがひとつあります。
「大手企業で働くエリートの言葉なら説得力はあるけど、他の会社で通用しないからブラック企業でパワハラしている人の言葉には説得力がない」ということです。
「がんばりまーす(棒)」と言いましょう。
もしかしたら、1~2回はインターホンを鳴らすかもしれませんが、無視しましょう。
しつこい場合は警察を呼べば、犯罪行為になるのですぐに諦めます。
冷静に考えればわかると思いますが、あなたがいなくなって忙しいのに、お金にもならないことをやるほど、パワハラ社長・上司に余裕はありません。
「もし家に来たら警察呼びます」と言いましょう。
ブラック企業を辞めるまでの流れ
ブラック企業の嘘と脅しに対する模範回答を紹介しましたが、退職しようと思ってから辞めるまでの流れについては、関連記事:誰でもブラック会社を脱出できる方法【ゲーム会社を辞めたい人必見】をご覧ください。
退職願・退職届を書こうと思ったら
退職する決意は決まったけど、退職書類の書き方を知らない人はこちらの記事を参考にしてみてください。
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